Alsan (2015): The Effect of the TseTse Fly on African Development

このブログの2月のテーマは「感染症、疫病」です(え、もう3月じゃんって?聞こえません)。 というわけで、今回は眠り病を媒介するツェツェバエがアフリカの発展にどのような影響を与えたかを研究した Alsan (2015)を紹介します。 ちなみに、私のお気に入りのYouTubeのチャンネル DeepLook にツェツェバエの動画があります(虫が苦手な方は無視してください)。

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Montero and Yang (2020): Religious Festivals and Economic Development: Evidence from Catholic Saint Day Festivals in Mexico

このブログでは、1月は「祭り、慣習、宗教」に関連した論文を紹介しています。 興味がある方は、渋谷さんによるインドの結婚式に関する論文の紹介記事元橋さんによるプロテスタントの医療伝道の長期的影響についての論文の紹介記事も合わせてご覧ください! 今回は、Montero and Yang による「宗教的なお祭りと経済発展の関係」についての論文を紹介します。 まだワーキングペーパーですが、論文はこちらでご覧になれます(PDF注意)

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EコマースX開発経済: 探査摩擦と中小企業発展の関係性(Bai et al., 2020)

今年はコロナウイルス・パンデミックによりネットショッピング(Eコマース)やオンラインプラットフォームにおける経済活動が一層身近になりました。Eコマースの発達はもちろん先進国だけにとどまらず、途上国においても存在感を増してきています。私(中村)自身も、過去数年でライドシェアアプリや配達をフィールドワークの際使う機会が増え、数十円をかけてリキシャのおっちゃんと値切りバトルをしなくて良くなったのは便利だけれど少し寂しい気はします。携帯端末の普及により多様な人々が活動する様になった途上国におけるオンラインの市場でいかなるメカニズムが働き、どの様な摩擦、市場の失敗が存在するのか、というのが私の大まかな研究対象でもあるので、今回はBai et al. (2020)の”Search and Information Frictions on Global E-Commerce Platforms: Evidence from AliExpress”というワーキングペーパーを紹介します。直近のいろいろなところでのセミナーで発表されており、ワーキングペーパーはつい最近公開されたのでフレッシュな研究です。論文はこちらからダウンロードできます。

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Munshi and Rosenzweig (2016): Networks and Misallocation: Insurance, Migration, and the Rural-Urban Wage Gap

今回は「移住(permanent migration)とリスクシェアリング」をテーマにしたMunshi and Rosenzweig (2016)を紹介します。 この論文では「インドで都市・農村間の賃金差が大きいのはなぜ?」という疑問に対し「農村部でのリスクシェアリングのネットワークが発達しているため、人々が都市部に移住しない」という仮説をたて、モデルを構築し、その理論的予測をデータを用いて検証しています。

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番外編--プレドクって何?:経済博士をするまでの経緯(中村の場合)

こんにちは。渋谷さん鈴木さん鈴木さんに続いて今回は私の経験に基づいた、経済学の博士号取得を考えている方向けの情報をまとめていこうと思います。今回は簡潔に自己紹介をした後、経済Ph Dプログラム出願において私が経験したリサーチアシスタント(いわゆるプレドクと呼ばれるポジション)についてまとめていこうと思います。日本語での情報が比較的少ない内容だと思うので、どなたかのお役に立てれば嬉しいです。

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番外編:博士をするまでの経緯(元橋の場合)

こんにちは。前回の鈴木さんの番外編に続き、今回は私(元橋)が経済学部・国際関係大学院(フレッチャースクール)の合同PhDプログラムで博士をするに至るまでの経緯についてお話したいと思います。私は学部のバックグランドが法学部で経済学に転換したタイプ+社会人経験を経た後のPhD留学なので、その経緯や苦労したことなどを共有できればと思います。

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番外編:応用経済の博士をするまでの経緯(鈴木の場合)

こんにちは。前回の渋谷さんの番外編に続き、今回は私(鈴木)が応用経済学部で博士をするに至るまでの経緯についてお話したいと思います。とはいうものの、どういう情報に需要があるのかよくわからないので、とりあえず「自分のしてきたことをざーっと書く」というスタイルを取ることにします。不必要な情報が多いでしょうが、それぞれで情報を取捨選択していただければと思います。もし追加で聞きたい情報があればこの記事にコメントを残す、econ.blog.japan@gmail.comまで連絡する、Twitterアカウント @EconJapan に連絡するなどの方法でコンタクトしていただければ、できる限りお答えします。

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Food sharing in vampire bats: reciprocal help predicts donations more than relatedness or harassment

今日は Carter & Wilkinson (2013) “Food sharing in vampire bats: reciprocal help predicts donations more than relatedness or harassment”という論文を紹介します。はじめに断っておくと、これは経済学の論文ではありません。「ブログのコンセプトぶち壊しかよ!」という他のブログメンバーからの苦情が飛んできそうですが、無視することにします。 言い訳をすると、この論文では吸血コウモリの血を分け合う行動について分析しています。この研究を知ったときに開発経済学のトピックの一つである「リスクシェアリング」との関わりが深そうに感じ、両者の関係性を考えてみたいと思い今回の論文を選びました。

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Besley and Case (1994): Diffusion as a Learning Process: Evidence from HYV Cotton

今回はBesley and Case (1994)を紹介します。 この論文は出版されていないものですが、「技術採択と学習」をテーマに構造推定を試みているもので、 (i) どのような枠組みでどのように構造推定をしようとしているのか、 (ii) 同時期に出版された、同様に「技術採択と学習」をテーマにしているFoster and Rosenzweig (1995)とどのように違うのか、をまとめてみたいと思いこの論文を選びました。

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天候の変動の経済学ー実証研究のトレンドと気候変動による経済ダメージの測定

第一回は経済学界の流れ、2回目は理論の話だったので、今回は実証側の話をタイムリーなトピックと絡めてしようと思います。筆者は北カリフォルニア在住なのですが、アメリカ西海岸では2020年8月中旬から1ヶ月ほど山火事が続き、2万平方メートル(おおよそ四国ぐらい)以上の土地が燃えたとのことです。山火事は毎年この時期になると西海岸の各地で発生するのですが、近年の山火事のペース、そのなかでも今年の発生数が突出していることがこちらの記事などでわかると思います。

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